妻が借金を繰り返す(金銭トラブル)(例)
B子さんは医師をしている夫との間に5歳の娘がいる専業主婦ですが、
サラ金から300万円あまりの借金をしていしまい、
その返済ができなくなってしまいました。
事情を知った夫が一旦は肩代りをしたものの、
B子さんはそれから半年あまりでまた400万円の借金をしてしまい、
夫に離婚調停を申し立てられました。
その借金の内容を確認したところ、ブランドの洋服や靴、カバンなどを
10万円単位で購入するための資金として
使われていたものが殆どで
いわゆる衝動買いが大半をしめていました。
なぜこのような衝動買いに走るのか事情を尋ねたところ、
医師である夫と勤務看護師との不貞を知り、心を痛めてきたことや、
夫が海外に在住している先妻との間の子供に
年に一度は会いに行くことへのこだわり、
夫が姑のいいなりであることへの不満などが
彼女の中にうっ積しており、
それに耐えられなくなったときに、
衝動買いをしていることがわかりました。
調停では、B子さんの乱費は一種の精神病の病であること、
この病を引き起こした原因は、多く夫にあることなどを訴え、
たとえ彼女の借金が現実に家庭生活の平穏を乱しているとしても、
その原因を考えるならば、
彼女だけを攻めるわけにはいかないことなどを指摘し、
夫の反省も求めました。